
家族の健康を考えて、無添加生活を始めてみたい、そんな風に考えているあなた。
素晴らしい第一歩ですね!
無添加生活を始めるとき、調味料選びはとても大切なポイントです。
中でも「塩」は、毎日のお料理に欠かせない基本の調味料。
だからこそ、どんな塩を選ぶかで、お料理の味も、そして体への影響も変わってきます。
無添加生活初心者さんのために「本当に良い塩」の見分け方から、具体的な選び方のポイントまで、わかりやすくご紹介します。
この記事を読めば、もう塩選びで迷うことはありません。
あなたにぴったりの塩を見つけて、美味しくて健康的な無添加生活をスタートさせましょう!
・良い塩の見分け方
・おすすめ塩5選
良い塩の見分け方
まず塩を選ぶ時、天然塩、精製塩、再生加工塩どの種類か見分けます。
天然塩・精製塩・再生加工塩の見分け方
天然塩・・・「天日」「平釜」の記載がある。または「イオン膜」「溶解」「立釜」の記載がない。
精製塩・・・「イオン膜」「立釜」の記載があります。また、塩化ナトリウム99%以上です。
再生加工塩・・・外国から輸入した天日塩を海水や水に溶かし、にがりを加えて作るため、塩の表示の後に「海水」「にがり」「溶解」などの文字がある。
種類 | 原料・製法 | 特徴 | 見分け方(ラベル表示など) |
---|---|---|---|
天然塩(自然塩) | 海水や岩塩を天日干しや平釜で加熱してつくる | ミネラル分(マグネシウム・カリウムなど)が豊富。味にまろやかさや深みがある | 「天日塩」「平釜」「自然海塩」などの表示。原材料名に「海水」や「天日塩」が書かれている |
精製塩 | 海水からナトリウムだけを取り出し、ほぼ純粋な塩化ナトリウムに精製 | サラサラして溶けやすいが、味は単調。ミネラルはほとんど含まれない | 「精製塩」と明記。原材料が「海水(国内製造)」のみで、工程に「イオン膜法」などが書かれている場合が多い |
再生加工塩 | 輸入の精製塩ににがりやミネラルを後から加えて再加工した塩 | 天然塩に比べて安価。人工的にミネラルを加えているので、味の深みはやや弱い | 原材料に「天日塩(輸入)」「粗塩」+「海水」などの表記。製造工程に「再加工」と記載されることが多い |
✅ ポイント
- 健康志向・無添加生活には「天然塩」がおすすめ。
- 「精製塩」は安価で料理に使いやすいが、栄養価は少なめ。
- ラベルの 原材料名と製法の表示 をチェックすると見分けやすいです。
良い塩の原材料


塩の原材料の表示には、主に次のものがあります。
・海水・海塩:海水を原料として製造された塩。
・岩塩:岩塩鉱から採掘された塩。採掘したままのものと一旦溶かして再結晶したものに分けられます。
・湖塩:塩湖から採れた塩。
・天日塩または温泉水など
天然塩・自然塩とは表記できないルールになっています。
精製塩・天然塩・再生加工塩の原材料はすべて「海水」または「天日塩」です。
工程


塩を作る工程を表示する用語として、16の用語があります。
濃い塩水を作る工程
①イオン膜:海水中の塩分を、イオン膜を利用して濃縮する工程。塩分が18%まで濃縮される。
②逆浸透膜:海水中の塩分を、逆浸透膜を利用して濃縮する工程。海水から真水を作る時に出る濃い海水(塩分6%)を利用
③溶解:天日塩、岩塩などを水や海水に溶かして濃い塩水を得る工程。
④浸漬:「藻塩」を作る工程で、海藻等を塩水に浸し、海藻のうまみ成分を溶出させる工程。
濃い塩水を作る工程+塩を結晶させる工程
➄天日:塩田等で、太陽または風力といった自然エネルギーを利用し水分を蒸発させる工程。
塩を結晶させる工程
⑥平釜:形状に関わらず、密閉されていない釜で煮詰めて塩水を濃縮または結晶化する工程。
⑦立釜:完全密閉型蒸発缶を用いて、減圧または加圧状態で加熱蒸発させて、塩水を濃縮または結晶化する工程。
⑧噴霧乾燥:海水または塩水を噴霧して、その液滴を濃縮または結晶化する工程。
⑨加熱ドラム:海水または塩水を加熱した金属板に吹き付けて結晶化する工程。
塩の品質、性状を整える工程
➉乾燥:塩の結晶の水分を取り除き、サラサラにする工程。天日乾燥は含まない。
⑪粉砕:塩の結晶を粉砕して小さくする工程。
⑫焼成:「焼塩」を作る工程で塩の結晶を加熱することによって成分を変化させてサラサラにする工程。
⑬混合:添加物を加える、または違う塩を混合する工程。
⑭洗浄:水または塩水で塩の表面を洗う工程。
⑮造粒:塩の結晶を加圧または添加物を加えて成型する
岩塩や湖塩を掘り出す工程
⑯採掘:岩塩または湖塩を掘り出す、または採取する工程。
これらの用語を知っておくと、塩の表示を見るとき役立ちますね。
食用塩公正取引協議会ホームページより https://www.salt-fair.jp/
食用塩公正取引協議会のホームページの中で、会員会社名とそのホームページも見ることができます。



こんなにたくさんの工程があるなんて、
はじめて知ったよ。
おすすめの塩5選


塩の原材料や工程がわかり、表示を見るときの参考になったと思います。
ここではおすすめの塩を5つ紹介します。
自然塩の比較表
塩の名前 | 原材料 | 工程 | 特徴 |
---|---|---|---|
海の精 あらしお | 海水(伊豆大島周辺) | 伝統的な「平釜製法」+天日・釜炊き | にがりを多く含み、まろやかでコクのある味。料理全般に使いやすい。 |
雪塩 | 海水(沖縄・宮古島) | 逆浸透膜で濃縮 → 微細霧状噴霧 → 低温瞬間乾燥 | ミネラル含有量が非常に多い。粉雪のように細かく、溶けやすい。 |
ぬちまーす | 海水(沖縄・宮古島) | 独自の「常温瞬間空中結晶法」 | 世界的にミネラル含有量トップクラス。ふわっと軽く、やや甘みを感じる。 |
伯方の塩 | 輸入海水塩(メキシコ・ オーストラリア)+瀬戸内海水 | イオン交換膜法で濃縮 → 釜炊き | にがりを加え直している。クセが少なく、あっさりとした味。 |
シママース | 海水(沖縄近海) | イオン交換膜法で濃縮 → 釜炊き | 伯方の塩と似て、精製度が高く使いやすい。ミネラルはやや少なめ。 |
まとめると
- 自然海塩の代表格 → 海の精・雪塩・ぬちまーす(ミネラル豊富で個性あり)
- 安定供給型でクセの少ない塩 → 伯方の塩・シママース(価格も手頃で料理に幅広く対応)
①海の精 あらしお


原材料:海水(伊豆大島近海)
工程:天日、平釜
特徴:「海の精」は美しい自然に囲まれた離島・伊豆大島で
黒潮が運ぶ清らかな海水から生まれます。
国立公園内にある田園で、太陽と風の力で海水を濃縮します。
「あらしお」は火の力で塩の結晶を採りだす、日本伝統の方法で伝統海塩です。
製造者:海の精株式会社
②雪塩


原材料:海水(宮古島)
工程:逆浸透膜 加熱ドラム
特徴:サラサラとして粉雪のような雪塩は、不燃物のない、
ミネラル成分を多く含んだ地下海水を原料に、
できるだけたくさんの成分を残せるよう
瞬時に水分を蒸発させる特殊な製法で作られています。
製造者:株式会社 宮古島の雪塩
③ぬちまーす


原材料:海水(沖縄県宮城島)
工程:逆浸透膜 噴霧乾燥
特徴:独自技術「噴霧乾燥(常温瞬間空中結晶製塩法)」にこだわり、
海そのままの塩を目指している。
製造者:株式会社 ぬちまーす
④伯方の塩


原材料:輸入天日塩田塩(93%メキシコまたはオーストラリア)、海水(7%日本)
工程:溶解 立釜
特徴:「にがり」をほどよく残すため、数日かけて自然乾燥させている。
製造者:伯方塩業株式会社
➄シママース


原材料:天日塩(89.3%メキシコまたはオーストラリア)海水(10.7%沖縄)
工程:溶解 平釜
特徴;太陽と風、自然の力だけで結晶化された天日塩を、
沖縄の海水で溶解して生成するシママースは、
沖縄の味を支える定番の塩として長年親しまれています。


製造者:株式会社青い海
まとめ
塩の種類はたくさんあって、選ぶのに迷ってしまいますが、原材料や製造工程を知ることで自分にあった塩を選ぶことができると思います。
原材料、工程、価格などを比較して、自分にあう塩を探してみてください。
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